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備前市の賃貸住宅で息子が自殺…。返却できるまでの道のりとは?

お部屋のドアノブに首をくくり、お亡くなりになられておりました。
細かな隙間に入り込んだ体液を丁寧に除去します。
体液を除去し、床に染みついた足跡を削りました。
削った跡が残らぬよう、床を塗りました。
以前はご家族でお住まいになられていたので、家具家電は大型です。

まさか愛する息子が自殺しただなんて…信じられない…。

離れたところに住む息子が自殺したと警察から連絡があった時は、信じられない気持ちでいっぱいでした。

発見までに時間がかかったため、遺体が腐乱していたそうで、臭いも酷く、とてもじゃないですが、部屋に入る勇気はありません…。

息子が自殺しただけではなく、遺体もかなり腐乱していたので精神的にショックが大きく…とても辛かったです。

そんな時に県の方からリスクベネフィットさんにお話がいったようで、すぐに現場に駆けつけてくださいました。

賃貸物件だったため、部屋を返却する必要がある旨をお伝えしたところ、特殊清掃、遺品整理、完全消臭をご提案いただきました。

混乱している私にもわかりやすい説明をいただき、丁寧な対応にもとても安心したので、そのまま依頼をさせていただくことにしたのです。

 

部屋の返却をするための道のりとは?

早速、特殊清掃が始まります。

①初期処置

初期処置としてリスクベネフィットさん独自開発の消毒液「RB酸水」を散布していただき、オゾンガスを併用しながらの初期消毒作業を行ってくださいました。

入室前に消毒をする事で従業員への二次感染を予防しているようです。

②汚染物の除去作業

消毒後、汚染物の除去をしていただきます。

リスクベネフィットさんが独自開発した体液除去剤の【タロウ】を使用して、汚染物の洗浄をしてくださいました。

 

③原状回復作業

初期処置後に体液を取り除いていただいたのですが、亡くなっていた際の体が床に接地した面に、足跡がくっきりと残っていたようです。

このままでは納品時に大家様から床交換の費用を請求されてしまうとのこと。

しかし、経験豊富なスタッフさんの見立てでは、表面から数ミリのみの汚染と思われるため、床交換はもったいないということ。

結果的に床表面を1〜2ミリ程度削っていただくと…床は綺麗な状態になりました!

そこからニスを塗り全体をぼやかして足跡をなくすことができたそうです。

この辺りのお話を聞いて、「さすがプロ!経験とノウハウが違う」と感じました。

④遺品整理

清掃作業をしていただいたおかげで、部屋の中に入れるくらいの臭気レベルまで落ち着きました

その後、私たちも部屋に入室して、遺品の選別をし、遺品整理を行いました。

 

⑤完全消臭作業

家財撤去後はオゾンショックトリートメント法®で臭気を取り除き、オゾン燻蒸、換気と数回繰り返すことで消臭工程を進めていただきした。

オゾンショックトリートメント法とは、室内にオゾンガスを充満させ、臭気とオゾンが反応することで高い消臭効果が得られる消臭法だということを作業前にしっかりと説明してくださいました。

オゾンは空気よりも重い性質があるそうなので、その性質を生かして、やや高い所に脱臭機を設置し、汚染箇所にダイレクトにオゾンがあたるように工夫もされているとのこと。

最後にリスクベネフィットさんが独自開発したオリジナル消臭剤の「ダンボ」を部屋に散布していただき、作業は終了となりました。

 

最初は息子が自殺したというショックで何も手につきませんでした。

しかし、リスクベネフィットさんのおかげで、息子の思い出の品を残すことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、失意の私たちに寄り添うような対応をしてくださったことで、「少しずつ前を向こう」と思えるようになりました。

リスクベネフィットさんに出会えていなかったら、今頃どうなっていたかわかりません…。

この度は、本当に本当にありがとうございました。

  • 作業: 自殺現場清掃
  • 人数: 4人
  • 日数: 4日
  • 参考費用: 538,720(税込)円(税込)